ドラマ「義母と娘のブルース」の主題歌で、MISIAさんのアイノカタチ。いい曲ですよね。曲も歌いたくなるメロディーで歌詞もキレイな歌詞でとても気に入っています。ドラマも感動したり、面白かったりと良い作品でした。MISIAさんて歌が上手いなとあらためて実感しました。
今回はアイノカタチという歌詞について、愛着の神経科学から素晴らしいと思った点について感想を述べたいと思います。
アイノカタチについて考えてみた。愛着とは
愛着の形成は心の発達に影響し、人間関係や社会性の発達においても重要な役割を持ちます。
人はこの世に生まれて最初に出会うのは母親であり、母親との関係性のなかで愛着が形成されてゆきます。
目と目が合ったり、見つめ合ったりしながら
みるーみられる
抱くー抱かれる
笑顔をするー笑顔を返される
声をかけるー声をかけられる
手を握るー手を握り返される
など他者との関係性の中で発達していきます。
赤ちゃんは意図を持つようになり、自ら笑顔を見せることで母親や他者が笑顔を返してくれるという予測をたてて笑うようになります。これが二ヶ月革命といわれているようです。
こうした他者との関わりのなかで心が発達していくようです。
認知神経科学
人の心は主観的であり客観性を求める科学という学問においては研究対象としづらい事象です。しかし、ヒトの「思考」や「意識」に関して研究しようとするものに認知神経科学があります。
心は脳のどこで生み出されるのだろうか?という疑問は自己の主観的な「思考」や「意識」に基づいており「私にしかない感覚」であり、それを解明することは困難とされています。
愛着とは個人の内的な感じであり、それは他者との関わりの中で人それぞれ感じることで影響されあっていることと考えます。
アイノカタチという考え方
ここでアイノカタチの歌詞を見てみますと、人とのかかわりの中で愛着形成されていくという事が良く表現されていると感じます。
あのね いつの間にか 気づいたんだ
愛に もし カタチがあって
それがすでに わたしの胸に はまってたなら
きっとずっと 今日よりもっと
あなたのことを知るたびに
そのカタチはもう あなたじゃなきゃ
きっと隙間を作ってしまうね・・・・
これは自分と親、自分と子、自分と恋人などを想定されるとおもいます。
わたしは、患者さんともこのように愛着形成していけるようなかかわり方をしていきたいなと感じました。
いい曲だなと感じると同時に、人の主観的な意識経験をアイノカタチとして表現することで、1人称記述を他者にわかりやすく表現しているところが芸術的だなと感じました。