ノート

Benedikt症候群

              

ベネディクト症候群は病巣側と同側の眼瞼下垂・反対側の振戦が特徴的な所見であると思います。

振戦というと小脳障害を思い浮かべやすいですが中脳病変・赤核の損傷でも観察されます。

Benedikt症候群とは

動眼神経の損傷によって眼球運動が障害されやすいようです。

動眼神経は上下直筋・内直筋・下斜筋と眼瞼挙筋を支配しているため眼瞼下垂も観察されるようです。

振戦は赤核ー下オリーブ核ー小脳の神経回路の損傷によって協調運動障害が起こるようです。

小脳との連絡がある赤核・下オリーブ核の損傷が小脳機能に影響するようです。

中脳上丘

中脳上丘では後大脳動脈からの穿通枝である視床穿通枝動脈やその他の動脈が通っています。

中脳上丘(赤核)を栄養する血管は後大脳動脈から分岐する穿通枝が灌流しています。

穿通枝の出血や梗塞により赤核と動眼神経が損傷されやすいようです。

赤核と振戦

小脳による協調運動の制御には大脳皮質からの運動指令をフィードバック・フィードフォワード制御する役割があります。

大脳皮質と小脳は運動指令とともに同時に作用することで協調運動制御しているようです。

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まとめ

 

外眼筋

 

神経の解剖と生理/大石実/メディカルサイエンスインターナショナル

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