腎臓病は尿たんぱくが出ると言いますがたんぱく制限も重要と聞きます。

など腎臓には疑問が多いと思っています。
腎機能低下とはどういった病態か、栄養素との関連は何かを勉強していきます。
慢性腎臓病とは
慢性腎臓病は腎不全を包括的に捉えようとする疾患概念とされています。
主にたんぱく尿の存在と腎機能低下によって定義されます。(腎機能とは糸球体濾過値:GFRを基準とするのが一般的)
腎機能低下によって腎臓の働きが悪くなると体の恒常性を維持できなくなります。
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腎臓
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腎臓の働きが低下
腎臓の働きが低下するとさまざまな症状を引き起こします。
腎臓は体の恒常性を保つのに重要な臓器だと理解できます。
しかし、症状が現れるのは腎機能がかなり重度になってからでないと自覚されないようです。
腎臓の働きを示す指標
腎臓の働きがかなり悪化すると尿の生成する働きが低下します。
糸球体の機能も低下し血液を濾過する能力が落ちます。
血液が濾過されないと老廃物である尿も生成されません。
結果、体内に老廃物が溜まってしまうようになります。
尿量が低下する前に、老廃物である物質を血液検査などで評価することで腎機能をはかることができます。
糸球体に悪影響する疾患
尿を生成する構成単位はネフロンであり糸球体の機能が老廃物の排泄に重要な役割があるようです。
糸球体を傷つけるような病態が腎不全につながっていくようです。
栄養素との関連
塩分は血圧を上げ糸球体血管の圧が高まることで糸球体に負荷をかけてしまいます。
糖尿病など血管を壊してしまう病態も糸球体に傷がつくことにつながります。
たんぱく自体は糸球体を壊すものではなさそうですが窒素代謝物が体の恒常性に悪影響して結果的に腎臓への負担をかけるようです。
本来濾過されないたんぱくを排出してしまうことが糸球体濾過機能の異常となっている。
たんぱく質制限は糸球体保護の役割よりもたんぱく質を減らすことで窒素代謝物による人体への悪影響を減少させる目的があると考えています。
まとめ
慢性腎臓病という広い概念から腎不全という病態を考えました。
腎不全の病態は糸球体濾過の能力に定義されているところが大きいと感じました。
糸球体を壊すような病態を招く疾患や栄養素との関連を考えました。
課題
電解質や体のPH調節など人体の代謝を考えながら深堀していく必要あり