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全身状態を総合的に判断【アルブミン値】について

              

血清アルブミンは血液中のタンパク質の一種で、栄養・代謝に関わります。

基準値は3.8〜5.1g/dlですが、3.5g/dl以下から栄養状態不良と判断する事が多いと思われます。

運動や筋力トレーニングを行う時にも栄養状態がよくない場合、筋肉のもととなるタンパク質がなければ筋肉はつきません。

ですので、栄養管理なくして運動は効果的に行えないのです。

 

年齢とともに食が細くなったり(摂食障害)、胃腸が弱ってきたり(消化・吸収の障害)、内臓疾患(心臓・腎臓・肺・肝臓)、ケガなど様々な疾患をかかえるようになります。

高齢者などさまざまな疾患をかかえている場合、各疾患の病状を個別に把握することも大事ですが全身状態を大まかに把握することも必要です。

現在の体調は運動が効果的に作用するのか、などの判断をするために何をおさえておくべきか考えてみたいと思います。

 

なやみ
高齢になればなるほど疾患を重複するようになる、体調が悪いと運動もできない。そうなると運動の成果も上がらないんじゃないかな

 

全身状態は良好か?体調不良な人とそうでない人では運動の成果に違いが出るのでは?という視点で体調の良し悪しと運動成果について考えていきたいと思います。

 

 

全身状態を総合的に判断【アルブミン値】について

 

アルブミン値低下の原因には大きく5つの要因が考えられます。

①タンパク質の摂取障害:食事は摂れているか?貧血はない?消化吸収障害はないか?など

②タンパク質の合成障害:肝障害はないか?門脈圧亢進はないか?

③タンパクの異化亢進:炎症はないか?侵襲・悪液質などはないか?

④タンパクの体腔内漏出:胸水・腹水・浮腫はないか?

⑤タンパクの体外喪失:腎機能障害はないか?出血はないか?

アルブミン値高値の原因には脱水が考えられます。

水分摂取量と尿量(in-outバランス)の確認。

 

血清アルブミン値は3週間前の栄養状態

血清アルブミン値は血球半減期が14-21日と長く、変動が緩やかで長期の栄養状態を反映しています。

栄養状態を反映している血清アルブミン値ですが、各検査値の中で全身状態を最も良く現すとされています。

ですので、大まかにアルブミン値が改善されると病状も回復へ、アルブミン値が悪化すると病状も悪化していると考えられます。

 

アルブミン値が低下する原因は【摂取・合成・消費】

アルブミン値が低下する原因は

食べられない、消化・吸収できないなど、体内にタンパク質を吸収しアルブミンとして血中に取り込めない状態。

肝臓でアミノ酸からアルブミンを合成できない状態。

タンパク質の喪失による低下やタンパク質の消費増大(異化亢進)による低下が考えられます。

アルブミン値が食べられないことによる低栄養を表す指標だけでなく全身状態を現す簡便な指標とされるのは、タンパク質代謝が全身の臓器に関係している点にあると考えられます。

 

炎症は筋肉・脂肪組織を喪失させる

低栄養の原因は次の3つに分類されます。

1 飢餓(炎症を伴わない)

2 侵襲(中等度〜高度の炎症を伴う)

3 悪液質(軽度〜中等度の炎症を伴う)

タンパク異化の亢進はタンパク質の消費を増大させます。

炎症は創傷治癒のため筋肉の分解(タンパク異化)が起こり、炎症を伴う侵襲や悪液質はCRPの上昇を認めます。

 

アルブミンとCRPの組み合わせ 【m GPS】

がん治療における栄養評価では、血清C反応タンパク(CRP)と血清アルブミン値(ALB)を組み合わせた、Glasgow prognostic score(GPS)という指標が用いられています。

栄養状態を把握する指標と炎症症状を示す指標の組み合わせであり、全身状態の把握を推察しやすいと考えられています。

日本人向けに修正されたスコアは以下の通りです。

CRP≦0.5mg/dl  かつ  ALB≧3.5mg/dl   クラス0

CRP>0.5mg/dl もしくは ALB<3.5mg/dl   クラス1

CRP>0.5mg/dl  かつ  ALB<3.6mg/dl   クラス2

 

まとめ

アルブミン値に影響する要因を考えました。

アルブミン値は全身の代謝に関わっているため全身状態の指標となり得る理由を考えました。

炎症は治癒過程に伴って上昇するためタンパクの喪失を把握できる指標となることを考えました。

CRP値とALB値を用いて全身状態の指標とする考え方もある。

全身状態の良し悪しが運動効率の良し悪しと関係ありそうだという感想です。

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