ノート

眼球運動 下斜筋の作用をイメージするのが難しい

              

複視など目がぼやけると言った症状を訴える場合に斜視や眼球運動障害を疑います。

上下にぼやける場合(複視)を上下斜視と呼ぶようです。

目の動きは外眼筋の作用でなので眼球運動が障害されている場合どの筋の作用が失われているか?を理解することは重要になってきます。

今回は外眼筋の走行から眼球運動をイメージしていきたいと思います。

正面

上下・左右の眼球運動はイメージしやすいですね。

水平面(内外転をイメージ)

直筋は眼軸に対して23°の角度で眼球に付着している。

斜筋も眼球に対して51°の角度で眼球に付着している。

そのため、上下の運動だけでなく、内外旋や内外転など全ての眼球運動に関わる。

水平面からみて

  • 上下直筋は眼球の後方に収縮して内転の作用
  • 上下斜筋は眼球の前方に収縮して外転の作用

前額面(内外旋をイメージ)

前額面からみて

  • 上直筋と上斜筋は眼球の上方付着部より内側に収縮して内旋の作用
  • 下直筋と下斜筋は眼球の下方付着部より内側に収縮して外旋の作用

矢状面(上転・下転をイメージ)

矢状面からみて上下斜筋は眼球付着部より前方に走行しているので上転・下転の作用がある。

まとめ

眼瞼挙筋ー動眼神経ー上瞼をひらく

眼輪筋ー顔面神経ー上下瞼をとじる

瞳孔括約筋ー動眼神経ー縮瞳 ↔️ (散瞳ー交感神経)

外眼筋の運動障害から脳神経の障害を推測できる。

上下左右の眼球運動に関わる筋肉はそれぞれの直筋名となっているのでわかりやすい。

上下直筋と上下斜筋の運動作用は複合している。

上下直筋と上下斜筋の作用

  • 斜筋は外転(上斜筋・下斜筋)
  • 直筋は内転(上直筋・下直筋)
  • 上筋は内旋(上直筋・上斜筋)
  • 下筋は外旋(下直筋・下斜筋)

 

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