介護認定制度とは、高齢者や障害者などの介護を必要とする人に対して、その介護度合いを評価し、適切なサービスを提供するための制度です。
判定された介護度合いに応じて、介護保険制度に基づいたサービスや給付金が提供されます。
介護認定には、要支援1〜2・要介護1~5の7つの介護度があり、介護度に応じたサービスが提供されます。
具体的には、居宅介護や施設介護などのサービスがあり、介護保険制度の対象となることで、負担を軽減することができます。
介護認定制度は、高齢化が進む日本社会において、介護を必要とする人々の適切な支援を行うための重要な制度として位置づけられています。
介護が必要な人やその家族にとって、介護認定制度を理解し、利用することが大切です。
今回は介護認定はどのように行われるか、介護認定審査会の3つのステップを勉強していきます。
介護認定審査会 3step
step1
基本調査票74項目は3つの評価軸を持っています。
- 能力
- 介助の方法
- 有無(BPSDなど)
基本調査からコンピューターによって1から5群の中間評価がなされます。
- 身体機能・起居動作
- 生活機能
- 認知機能
- 精神・行動障害
- 社会生活への適応
さらに一次判定ソフトによって介護時間が推定されます。「介護の手間」
step2
認定審査会では一次判定された介護の手間に個別性を考慮して二次判定します。
審査員は医師・薬剤師・看護師・介護士・リハビリテーション専門職などが集められそれぞれの立場から意見を出します。
step3
基本的な認定期間は原則があります。
- 新規申請:6ヶ月 (3〜12ヶ月)
- 区分変更申請:6ヶ月 (3〜12ヶ月)
- 更新申請(介護度変更):12ヶ月 (3〜36ヶ月)
- 更新申請(介護度変更なし):12ヶ月 (3〜48ヶ月)
介護の手間からみる具体的な状態
要介護認定は寝たきりだから要介護5となる訳ではありません。
各個人の日常生活に係る介護の時間を基準としているので介護状態を基準とはしていないのです。
まとめ
要介護認定を介護認定審査会の3つのステップから勉強しました。
介護認定は介護にかかる時間を基準としています。
心身状態で介護度は決定しませんが介護サービスが必要な状態は経験的に予測できると思います。
適切な介護度は適切な利用者負担で適切なサービスや住環境整備を受けるに必要です。
介護の手間からどういったサービスを利用することでより自立した生活が送れるかを利用者目線で考えていきたいものです。