最近の寝起きは必ず腰痛が伴います。
長く寝ていられなくなった事が加齢を実感させます。
腰が痛くて目が覚めてしまうということです。
寝ているあいだ、身体を動かさない事で腰椎椎間関節の潤滑が悪くなっている。
という感じですね。
仕事中の腰痛の頻度も半年に1回から3ヶ月に1回となり、腰痛の回復にかかる期間も3日から半月かかるまでになってしまいました。
そんな私は腰椎分離症という持病をもっています。腰痛になりやすい体質ですね。
腰痛に悩まされる私が気をつけたい事をまとめて腰痛予防・すべり症予防につなげていきたいと考えています。
腰椎分離症とは
あまりにひどくつづく腰痛に悩んで整形外科を受診しました。
診断は、分離症ですね。とのことです。
レントゲン画像は完全に偽関節となっているとのこと。
骨折端は角がとれて丸くなっており、スコッチテリアの首輪といった所見はイメージできなかったです。
発生機序
分離は若い時に完成していただろうとのこと。
私は小学生から野球や長距離ランナー、冬はスキーと身体を動かすことが好きでした。
小中学生で覚えているのは膝痛ですね。腰痛はあまり自覚してなかったです。
ですがこの頃から腰椎分離が起こっていたことになります。
痛み
若い時はなかった腰痛、現在は常に存在を感じています。
若い時との身体機能を比較してみると
- 筋力は落ちている
- 体も固くなっている
- 瞬発力もバランスもない
- 筋骨格の変性が進んでいる
腰椎分離症は腰椎の不安定性を引き起こすので腰痛になりやすい。
加齢によって身体機能が低下した状態では腰椎の安定性が確保できてないらしい。
気をつけたいこと
腰椎の安定性がないとなぜ腰痛を引き起こすのか考えてみます。
- 骨折箇所(腰椎分離しているところ)への剪断力が炎症を引き起こすから
- 腰椎を安定させようと体幹筋が過剰にはたらくから、腰のこり・ハリや腰痛を引き起こす
では解決するにはというと
- 骨折箇所への剪断力を減らす(腰椎・股関節の運動によって腰椎分離部に必要な可動域を代償)
- 深部の体幹筋(ローカルマッスル)を鍛えて腰椎への安定性を供給、グローバルマッスルとの協調運動により過剰な体幹筋の活動を抑える。
が考えられます。
腰椎・股関節の柔軟性
腰椎分離部にズレの外力が働くと骨のまわりを覆っている膜が炎症を起こし痛みを発生させる。
(骨の膜は骨膜、軟骨の膜は滑膜、関節を包むのは関節包など骨格の周りは膜で覆われている。連続しているが骨・関節で膜の呼び方を分けているという認識)
バットの素振りで腰痛になる時があります。
腰をひねる動作は腰椎分離部に外力を与え炎症を起こしやすいようです。
1日1回は全身の柔軟体操を行い腰椎に必要とされる可動域を他の関節でカバーしたいですね。
体幹筋の筋力
縄跳びでも腰痛となることがあります。
悲しいことに運動不足解消と思って取り組んだ縄跳びが腰痛を招いてしまうのです。
体幹筋を鍛えるだけではパフォーマンスに必要な運動と連動した体幹筋の活動は得られません。
縄跳びのような全身運動中にしっかりと体幹の安定性が得られるよう体幹筋が連動して働かなければならないのです。
しかし、縄跳びは膝を柔らかく使ってジャンプの衝撃を吸収しつつ飛び跳ねるという全身運動です。
結局、足腰を鍛えるには瞬発的な運動から始めるよりもスロートレーニングから始めた方がよさそうです。
すべるかどうか
加齢による退行変性で椎間板は萎縮していきます。
萎縮に伴って身長が縮んだり体が固くなったりします。
それはまた、腰椎の可動性が低下することであり、すべる可動性も低下します。
高齢者になるとかえって腰が固まるぶん腰椎は安定する。(ずべらなくなる)
それまで現状維持させたいものです。
まとめ
- 腰椎分離症は成長期の疲労骨折
- 痛みは腰椎分離部の骨を覆っている膜の炎症(膜は連続しているので滑膜の炎症という表現はしていない)
- 痛みは腰椎分離部を安定させる筋肉の過活動(横突起に付着する近に着目)(脊柱起立筋の深部棘筋や多裂筋の各線維などの区別は不明)
- 痛みの予防には柔軟性の確保と筋力の維持
- 腰痛予防は最終的には全身のパフォーマンス向上につながることが望ましい